全車マイルドハイブリッド搭載となった新型ハスラーのカタログ燃費や実燃費は?
新型ハスラーに初めて搭載された新開発のR06型NAエンジンは、様々な省燃費技術が採用されています。
新開発NAエンジンとマイルドハイブリッドは、新型ハスラーの実燃費向上にどのくらい貢献しているのでしょか?
実際のオーナーさんの燃費に関する口コミやカタログ燃費、新型ハスラーに装備されている燃費計の信頼度についても調べてみましょう。


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ハスラー新型のカタログ燃費
新型ハスラーには、HYBRID X、HYBRID Xターボ、HYBRID G、HYBRID Gターボの4種類が用意されています。
それぞれ2WD(FF)4WDが選べますので、計8種類のラインナップということになります。
トランスミッションはCVTオンリーでMT車の設定はありません。
それぞれのカタログ燃費(WLTCモード)を表にまとめてみました。
※単位:km/L
HYBRID X・G 2WD
WLTCモード | 25.0 |
市街地モード(WLTCーL) | 22.9 |
郊外モード(WLTC-M) | 26.4 |
高速道路モード(WLTC-H) | 25.1 |
HYBRID X・G 4WD
WLTCモード | 23.4 |
市街地モード(WLTCーL) | 22.1 |
郊外モード(WLTC-M) | 24.1 |
高速道路モード(WLTC-H) | 23.5 |
HYBRID X・Gターボ 2WD
WLTCモード | 22.6 |
市街地モード(WLTCーL) | 19.7 |
郊外モード(WLTC-M) | 24.4 |
高速道路モード(WLTC-H) | 23.0 |
HYBRID X・Gターボ 4WD
WLTCモード | 20.8 |
市街地モード(WLTCーL) | 18.5 |
郊外モード(WLTC-M) | 22.3 |
高速道路モード(WLTC-H) | 21.0 |
WLTCモード
市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した国際的な燃費測定方法。
すべての乗用車の新型車は2018年10月1日から表示の義務化が実施されている。
従来まで日本で燃費測定法として用いられていたJC08モードより実燃費に近い測定方法がWLTCモードです。
ちなみに、JC08モードで計測した場合の新型ハスラーのHYBRID X・G 2WDの燃費は30.4km/Lです。
5.4kmもの開きがあることが分かります。
また、先代ハスラーエネチャージ搭載NA車のJC08モードカタログ燃費は29.2km/L。
同条件のJC08モードで比較すると1.2km/L燃費が良くなってることが分かります。
この1.2km/Lの差が新開発のR06型NAエンジンに詰め込まれた省燃費技術の賜物と言えるでしょう。

ハスラー新型の実燃費口コミ
とはいえ、カタログ燃費と実燃費が同程度だとは限りません。
新型ハスラーの場合はどうなのでしょうか?
新型ハスラーのオーナーさん達の燃費に関する口コミを見てみることにしましょう。
・実燃費 21.35km/l 悪くないと思います。(NA2WD)
・毎日が超短距離走行、アップダウンの激しい山道を走ることが多いという悪条件が揃っているにも関わらず、平均燃費は20km/lとなかなか。(NA2WD)
・200km程ドライブしてきました。燃費は23.3km/Lと思っていた以上に伸びました。(ターボ2WD)
・ターボ車ですがこれまでの平均燃費は19.54km/Lです。(ターボ車4WD)
・23.3km/Lと思っていた以上に伸びました!(ターボ4WD)
乗り方によると思いますが、カタログ値の±1km/Lと優秀な実燃費をたたき出しているようです。
新型ハスラーの燃費はカタログ値を信用しても良さそうですね。
旧型ハスラーと比較して、約2~3km/Lは実燃費が伸びていると言って良いでしょう。
一昔前の軽自動車は、実燃費15km/Lでも驚いていたものです。
1990年代前半に一世を風靡したアルトワークスやミラXXなどのドッカンターボ車は10km/Lを当たり前に切っていました。
燃費ひとつとっても隔世の感を禁じえません。

ハスラー新型の実燃費確認方法と燃料計について
新型ハスラーには、車の様々なコンディションや情報がわかる、マルチインフォメーションディスプレイというかっこいいモノが装備されています。
カラー表示で視認性も高く、乗って見て楽しいモノに仕上がっています。
マルチインフォメーションディスプレイには、平均燃費計と航続可能距離を表示する機能があります。
少し前まではこの種の燃費計は、満タン法で計測した場合との誤差が大きくあまり参考にならないものでした。
しかし、最近のスズキの燃費計の精度は上がっており、2017年に発売されたスイフトスポーツ(ZC33S)のものは、満タン法との誤差0.5km/Lまで改善されていました。
新型ハスラーも同程度以上の信頼性を期待しても良いようです。
しかし、クルマの個体差により誤差にバラツキがあることも事実。
一度ご自分のハスラーの燃費計と、満タン法で測定した燃費を比較してみることをおすすめします。
※満タン法・・・ガソリンを満タンにした状態から、次に満タンにするまでの走行距離をその時の消費燃料(給油量)で割って計算する方法

ハスラー新型の燃費向上方法
新型ハスラーには全社マイルドハイブリッドが採用されています。
あまりエンジンを回さなくても、ゆっくりとアクセルを踏めば、スイッとクルマが押し出されます。
また、ターボ車は燃費が悪い印象ですが、新型ハスラーに搭載されているターボは低回転域から太いトルクを発生し非常にマイルドな特性に仕上がっています。
マイルドなターボとマイルドハイブリッドの組み合わせは、扱いやすいし、気持ち良くスイスイッと車速を稼ぐ事が可能です。
また、新開発のR06型NAエンジンとマイルドハイブリッドの組み合わせも秀逸。
スズキはこの新開発NAエンジンに、許される限りの省燃費技術を詰め込んでおり、燃費ではターボー車より2km/L以上差を付けています。
エコ運転を意識しなくても勝手に高燃費をたたき出してくれることでしょう。
新型ハスラーは、燃費が上がる素質を万全に備えており、上手にエコ運転をすればするほど燃費向上するクルマに仕上がっています。

ハスラー新型の実燃費と燃費向上方法 まとめ
新型ハスラーは非常に燃費性能の良いクルマだという事がわかりました。
もっと分かりやすく具体的に表すと、1回のガソリン満タンで、余裕で500km以上の航続が可能なんです。
(ガソリンタンク容量×想定実燃費 27L×20km=540km )
なんと、東京~大阪間を給油なしで走り抜くことが可能な航続距離なんですね。
軽自動車だと侮れない性能や燃費、今の時代は、軽と普通車を区別する方がナンセンスかも知れませんね。
老若男女問わず軽自動車を選ぶ方が増えている理由がわかった気がします。


